PMSM(Permanent Magnet Synchronous Motor)に、ダブルステータモータという種類のモータがあります。特徴としては、回転子の内側と外側に二つの固定子(ステータ)を配置しており体積当たりのトルクの向上が期待できると考えています。

ここでは,DSMの基本的な特性を把握すると共に高効率制御を実現するための制御系の構築を目指しています。制御系の構築には他の研究でも行っているようにFPGAとCPUを内蔵するZynqボードを用いた柔軟性に富んだシステムを考えています。内外の固定子電流を制御するためにインバータも2台同時に制御を行います。制御系の構成図は下記のようになります。

速度制御系ですが位置センサは使用しないセンサレス制御とし,インナー側をトルク分電流(q軸電流)制御としています。定常状態での電機子電流波形は下図のようになります。