• 永久磁石同期電動機のセンサレス制御

  • 同期リラクタンス電動機のセンサレス制御

  • 同期リラクタンス電動機の電気系パラメータ推定

拡張誘起電圧オブザーバや磁束オブザーバと呼ばれるオブザーバを用いて磁束,誘起電圧を遅れ無しで推定し,回転子位置,速度を計算する手法を用いています。下記に永久磁石同期電動機(PMSM)の場合の式を記載します。同期リラクタンス電動機(SynRM)の場合も適切な近似を用いることでPMSMと同様の等価誘起電圧を推定します。計算量や推定精度によって幾つかの推定の式が考えられます。

 

SynRMの場合は推定する式に使用するパラメータが電流によって変化するため,まず稼働状態でのパラメータ推定を行い,位置推定の精度を向上させることも検討しています。

リラクタンス同期電動機(右)MGセット

 一方で,表面界磁永久磁石同期電動機のセンサレス起動を検討しています。ここでは機械系のトルク方程式から直接回転子位置を推定し,起動後に誘起電圧を推定するオブザーバに切り替えています。

永久磁石同期機と制御用インバータ開発KIT(TI 社製)