機能性マイクロカプセルの創成


 
中 空の微小球であるマイクロカプセルは,その表面に各種物質を吸着担持させることで,ドラッグデリバリー(DDS)用担体や抗菌材料,光触媒など高機能材料 としての応用が期待されます。さらに,強磁性セラミックスや,β線を放射するセラミックスを基材とすれば,患部の血管に送り込むことで,がんを局所的に効 率よく治療することも可能になります。
 私たちは,この種のマイクロカプセルをエマルションなどを反応場とした水溶液反応により合成する試みを進めています。

 これらに関連して,水溶液プロセスによるマグネタイトナノ結晶合成において,有機分子との相互作用が生成物の結晶相や結晶子サイズに大きな影響を与えることを最近見出しました。

 

エマルションを反応場としたマイクロカプセル合成プロセス

水酸アパタイトナノ粒子を複合化した生分解性高分子マイクロカプセル(左:複合化前,右:複合化後)

がん温熱治療に最適化した強磁性セラミックマイクロカプセル(左)とその破断面(右)



マグネタイト結晶生成挙動と有機分子の種類との関連性

主な研究成果

 

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