九州工業大学大学院生命体工学研究科生体機能応用工学専攻 環境共生工学講座 生物機能構造分野(加藤研究室)


生物機能構造分野/加藤研究室への大学院入学希望者へ

<学生生活、就職>

 研究室での時間の大半は合成の実験です。研究テーマによりますが、合成が7割から8割、残りが測定や解析という場合が多いです。
 ペプチド合成が主ですが、非天然アミノ酸の有機合成や蛍光基の有機合成から始まる場合もあります。
 時間がかかる反応もありますが、つきっきりで見ていないといけないようなものはありません。
 反応時間の間にレポートを作成したり文献読んだり等する場合が多いです。(精製はそれなりに時間かかりますが)。 
 
 就職先はほとんど化学系です。先輩たちの多くは化学系メーカーの素材や高分子などの分野で現在働いています。


内容に関する質問歓迎します。加藤までメールで連絡をください。(メールアドレスはtmkato@life.kyutech.ac.jpです)

大学院入試のスケジュール、情報等については、入学試験情報 のページで確認してください。

<研究内容>  

 生物機能構造分野では、新規人工機能性分子の開発を行っています。1年目で合成を堪能した学生、あるいは博士後期へ進学する学生は、希望に応じて分子の設計や解析にも手を伸ばしています。

i) タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)の酵素活性を検出する化合物の合成。



○なぜプロテアーゼ活性を検出?病気を見つけるため。
(例:トロンビン/糸球体腎炎、トリプシン様プロテアーゼ/歯周病など)
○蛍光基や消光基を特定のプロテアーゼで切断されるペプチドでつなぐ。
○プロテアーゼがこのペプチド部分を分解すると蛍光を発するのでプロテアーゼ活性が検出できる。
 蛍光は検出感度が高い!
○どんなペプチドを合成するのか?
 特定のプロテアーゼで切断される最小限のペプチドと、蛍光基をつなぐ特殊なスペーサー。
○どんな蛍光基や消光基を使用するのか?
 市販の安価なFITC(フルオレセインの誘導体)やピレン(エキサイマー蛍光という特殊な近接蛍光)でテスト。
 新たに、近赤外の蛍光基や消光基の合成も行っています。


ii) 生体関連化合物や抗菌活性ペプチドの設計合成、構造解析。
○環状ペプチドの中には、抗菌活性があるものがあります。
どのようにして抗菌活性が働くのか?を調べることでより高性能な抗菌活性ペプチドを開発します。


生体分子をもとにした人工機能性分子の構築について大学院で詳しく学んでみようと考えている学生さんを募集しています。
逆に、学部時代に合成を学んできたけど測定にも手を伸ばしてみたい、測定やってたけど合成もしてみたかった...という人も歓迎します。得意分野を維持した上で知識の幅を拡げてみて下さい



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