β構造とαへリックスから成る小型人工タンパク質による疎水性反応場の構築およびそれに続く人工酵素の構築

研究概要

鉄ポルフィリン錯体は、ペルオキシダーゼ・シトクロムP-450などで見られるように酸化活性を持つことが知られています。本研究ではこの鉄ポルフィリン錯体をポリペプチド構造体に組み込んだ、酸化活性を持つ人工酵素モデルの構築を試みています。
αヘリックスとβストランドからなるポリペプチド構造体のαへリックス部分にヒスチジン、βストランド部分に鉄ポルフィリン錯体が配されるようにデザインを行いました。この構造体はペルオキシダーゼ様の酸化活性を示しました。

ポリペプチド構造体

日本化学会第87春季年会(2007年3月、関西大学)で博士前期課程1年の大石君が口頭発表しました。
1K1-05 デノボデザインによるペルオキシダーゼ様人工酵素モデルの構築(九工大院生命体工)
○大石 直人・西野 憲和・加藤 珠樹

第56回高分子学会年次大会 (2007年5月、京都国際会館)で博士前期課程1年の大石君がポスター発表しました。測定データ等追加。
2Pc155 ポリペプチド構造体に結合したポルフィリン(Fe)錯体の酸化反応活性(九工大院生命体工)
○大石 直人・西野 憲和・加藤 珠樹

生物機能構造のメインページに戻る

生命体工学研究科ホームページ

九工大ホームページ