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生体を治すセラミックス

概 要
骨や歯,関節などの生体組織を治す目的で様々なセラミックスが用いられている。本科目では,これらの生体セラミックスの合成手法ならびに,その生体親和性の解析手法を習得するとともに,生命体の営みに学んで常温常圧でセラミックスを合成する手法についても学ぶ。
コース内容
1、学 習
- ・セラミックスとは何か
- ・生体材料とは何か
- ・生体セラミックスの合成法
- ・生体セラミックスの物性解析法
- ・生物が作り出すセラミックス
2、実 習
・生体セラミックスの合成
・生物を模倣したプロセスによるセラミックスの合成
・生体セラミックスの生物学的特性解析
・生物を模倣したプロセスによるセラミックスの合成
・生体セラミックスの生物学的特性解析
実施形態およびスケジュール
学習については、随時指定する書籍および参考文献を用いて行う。学習の結果はセミナー形式で発表し、その後レポート形式でまとめて提出する。実験についてはパッケージで指定する段取りに従って実施する。週に1度の定期報告の他、必要に応じて随時打ち合わせを行う。
コースオプション
実習課題に関しては,実際のテーマに対し個別に相談の上決定する。
履修上のポイント
セラミック材料の合成には,原料の組成および配合比,加熱処理条件などを適切にコントロールすることが重要である。実習において自らの手で材料を作り,物性を測ってみることでこれらの点を体感し,テキスト等で学んだ基礎知識との関連性を習得するのがポイントである。
必要となる基礎能力
本演習には、材料科学あるいは無機化学に関する基礎知識を得ていることが望ましい。
成績評価基準
下記の項目について5段階評価で得点をつける。平均が3.5を上回れば合格とする。
- (1) 生体セラミックスの合成法に関する理解度
- (2) 生体セラミックスの評価・解析法に関する理解度
- (3) 生体セラミックスの構造と機能に関する理解度
- (4) 最終プレゼンテーションおよびレポート