インターフェイス分子キャリア
高分子から低分子までに活用できる、まったく新しい分子固定化技術です。
タンパク質であれば遺伝子上での挿入が可能なEC tagを、低分子であればコバレントに導入可能なEC tagをそれぞれ設計することが可能です。
このEC tagを介して、分子をあたかもメッキをおこなう様に電気化学反応により固定化することができます(EC tag法)。
この技術は、我々が見出した特異なレドックス界面現象に基づき開発した独自の方法です。

- 電極-分子界面の詳細設計による分子情報変換技術の創製(超高感度バイオセンサ)
- ナノマテリアルの特性を利用した単分子モデュレーション技術
- オンチップタンパク質精製技術
- 材料改質や機能性材料の創製
- 生体親和性金属材料や組織培養プロセス
など様々な方途が見込まれ、現象そのものに関する基礎研究と応用研究を並行して展開しています。

(a)ECtag法により分子を固定化したアレイ (b)タンパク質精製システム「EC pure」の試作器
[関連の主な研究業績(発表論文)]
- H. Sakamoto, T. Haruyama, Colloids and Surfaces B: Biointerfaces, 79, 83-87(2010)
- H. Sakamoto, S. Ikeno, T. Kato, N. Nishino, and T. Haruyama, Analytica Chimica Acta, 604, 76-80(2007)
- 春山哲也、まてりあ、44, 804-807 (2005)
- T. Haruyama, et al., Biomaterials, 26 4944-4947 (2005)
- T.Haruyama, Japan PAT 4300325(May, 1, 2009)
- T.Haruyama, Korea PAT 10-0859403(Sep, 1, 2008)
- T.Haruyama, US. Pat 7,919,332 B2(Apr, 5, 2011)
ほか