About

急速な人口増加、経済発展を続けるアジア諸国にとって環境やエネルギー問題は最重要課題の1つです。我が国はエネルギー資源が少ないため新エネルギー創出やエネルギーの有効利用を行う技術が高度に発展しており、加えて、創出した「 Made in Japan 」技術を産業製品として広く普及させる際に必須である信頼性の評価技術についても先進的です。一方で、世界を取り巻く環境・エネルギー問題を解決するには、国単位を超えて世界規模でカーボンニュートラルを実現する知識・意識が必須です。本プログラムは、 2019 年度採択された Global Green Energy and Electronics Course(G2E2) を運用した経験を踏まえ、持続可能な社会経済を維持し世界をリードする人材育成に向けて発展させたものです。地球環境や健康に関する社会的諸問題の解決に貢献する九州工業大学大学院生命体工学研究科生体機能応用工学専攻だからこそできる教育・研究プログラムになっています。 2023 年度より環境問題を踏まえ、より深化した教育を行うため、英語名称を” Environment” を含め GlobalEducation of Green Energy and Green Environment Course (GE3)(GE キュービックコース としました。ここでは日本を含む東南アジア諸国を中心とした国々の優秀な学生に対して、脱炭素・サーキュラーエコノミー、グリーン/サステナブルトランスフォーメーションを意識した持続可能な社会を実現するグロ バルエンジニアを指向した教育を目的としています。

具体的には、次世代技術である環境親和性の高いプリンタブル光電変換デバイスの創生・評価、機能性材料の研究開発、およびそれらの電気化学デバイス、有機電子デバイスへの応用、高効率でフレキシブルな電力変換システムや電動機駆動システムの構築、再生可能エネルギーを利用した発電システムの開発、炭素系新材料を用いた低環境負荷デバイス創生などのいわゆる「グリーンエネルギー・グリーンエレクトロニクス技術」と、化学農薬に代わる環境保全型の微生物農薬、バイオマスによる CO2 循環技術などの「カーボンニュートラル技術の利活用」に関連した教育・研究分野を行います。すなわちエネルギーの創生から、変換、使用、再生する循環技術までを一気通貫で学ぶことはできる革新的なプログラムです。