研究紹介

微小孔アレイを用いた培養細胞の刺激制御

微小孔アレイを細胞培養ウェルの底面に構築し、その微小孔アレイを通じて培養細胞に薬剤を作用させるデバイスを構築しました。 微小孔アレイのすぐ近くに薬剤放出量を制御するためのマイクロバルブを構築したデバイス、 培養ウェルをアレイ化し個々のウェルに対して個別に薬剤放出が行えるデバイス、 マイクロ流路内のシースフローを制御することにより微小孔アレイからの薬剤放出を時空間的に制御することが可能なデバイスなど、 様々な細胞刺激デバイスを構築しました。

微小孔アレイを用いた神経伝達物質計測

細胞培養ウェル底面に構築した微小孔を通じて、培養神経細胞が放出するグルタミン酸を取り込み、これを電気化学的に計測するデバイスを構築しました。

細胞外ベシクルの生成と膜タンパク質解析への応用

ヒトリンパ球細胞を化学刺激することでベシクル(小胞)を生成し、このベシクル膜上の膜タンパク質を解析する技術を構築しました。

ポイントオブケア診断を目指した血液分離デバイス

血液検査デバイスの実現を目指して、誘電泳動を利用して微量な血液から血漿を抽出するデバイスを構築しました。

濡れ性勾配を利用した微量液体操作

濡れ性勾配やエレクトロウェッティングを利用して、デバイス上でμLオーダーの微量な液滴を輸送する技術を構築しました。 この技術を応用して、デバイス内で一定量の液体を秤量し混合するデバイスを実現しました。

マイクロメカトロニクス

低電圧で大変形する静電駆動のマイクロアクチュエータや、生体の感覚毛から学んだフローセンサを構築しました。